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2025/02/12

誕生日プレゼント2

現代パラレル 「十五夜」

 ここは平安時代から続く、陰陽師の家、安倍家。今日は十五夜、つまりお月見だ。
「紅蓮、これってどこ?」
「それはあっちだ。」
「騰蛇、これはどこだ。」
「それはこっちだ。」
 などというやりとりが、さっきから十回ほど繰り返されていた。
 ちなみに、昌浩と玄武と太陰がいろいろ並べていて、騰蛇と勾陣は3人ができないことをやっていた。
 ピーンポーン。
 インターホンが鳴る。近くにいた昌浩がそれをとる。
「はい。・・・はい、入って。」
「彰子か。」
「うん。」
「騰蛇。」
「なんだ、勾。」
「すすきはどうした。」
「今、六合が買いにいっている。」
「そうか。」
「おじゃまします。」
 彰子が、タッパいっぱいのお団子を紅蓮と勾陣に差し出す。
「はい、お団子。張り切って作りすぎたかしら。」
「いや、人数が多いからこれくらいがちょうどいいだろう。ご苦労さん。」
「家ではこんなことしないから毎年楽しみなの。」
 勾陣が団子を受け取り、器に並べる。それを玄武が所定の位置に置く。
 そうこうしている間に、六合が帰ってきた。
「六合、ありがと。」
「いや。」
 昌浩がすすきを受け取り、所定の位置に置いた。準備完了だ。
 みんな思い思いの位置で月を見る。太陰は月を見ず、団子にかぶりついている。玄武はいつもの通り、横で太陰のお守りだ。
「昌浩、月がすごくきれい。」
「そうだね。最近、学校ではどう?」
「変わったこともないし、普段と同じよ。昌浩は?」
「同じ。最近は妖も出ないし。」
 こうして、雑談が続く。
 昌浩が、月を見つめて言った。
「この先も、ずっと一緒にお月見できるといいね。」
「ええ。」

  月は、変わらない。
  人は、変わる。
  でも、いつになっても変わらないものが、そこにある。



******************************************************************************
終わりです!
幸菜さん、こんなものでもお気に召されればお持ち帰りください!「紅葉」の方もどうぞ。
幸菜さん以外はお持ち帰り禁止です!

幸菜さん、これからもよろしくお願いします!!

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2007/11/04 ◇二次創作◇ Trackback() Comment(0)

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