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ふみこめない
「あれっ?」
昼休みのことだった。いつものように準備をして、準備ができてない璃奈(あきな)をせかしていた。
璃奈は自分の机の中に何かを発見したらしい。
「どした?」
「うん。机ん中に手紙が・・・」
そう言って璃奈が出したのは四つ折りにされた手紙と思しき紙。璃奈はそれを広げて読み始めた。・・・声に出して。
「えーっと?何々・・・『10月20日の昼休みに、裏庭に来てください。』・・・だって」
「それってもしかして・・・告白?じゃないかな!」
雪菜(ゆきな)がおもしろがって手紙を覗き込む。
「10月20日って今日じゃん!早く行ってあげなよ、璃(あき)ちゃん!」
「うん・・・ずっと待ってたらかわいそーだしぃ・・・」
璃奈は少しの間悩むと、どうするか決めたらしく、顔を上げると次の行動を告げた。
「行ってくっか!」
「おう!行ってこい行ってこい」
今のセリフは祐希(ゆうき)が言ったものだ。
「昼飯は食っといてやっからよ」
「えーーっ!!!ちょっとぉ!」
「冗談だっつの。ほんっとからかいがいのあるやつだなぁ」
「ほんと〜?半分本気だったんじゃないの?」
「あ、バレた?」
「・・・。ちゃんと残しといてよ」
そう言い残し、璃奈は裏庭に向かった。
「あーあ。行っちゃった。いいの?恭(きょう)ちゃん」
「えっ!?」
「恭ちゃん、璃ちゃんのこと好きなんでしょ?」
「ちっげーよ。おりゃーあれだよ。幼なじみとしてだな・・・」
「行ってこいよ」
「へ?」
祐希がオレを促す。・・・盗み聞きを。
「いや、いいよ」
「「え?何で?」」
祐希と雪菜の声がかぶる。
そう。いいのだ。確かにオレは、あいつ・・・璃奈のことが好きだったりする。だが、いくらオレがあいつを好きでも、やっていいことと悪いことがある。そう。ふみこんではいけない領域がある。だから。これでいいのだ。
いつまでたってもふみこめない。そんな自分が腹ただしくて。歯がゆくて。
だけど。いつかふみこめる日が来る。
裏庭から走って来る璃奈を見て、オレは何の確証もなしに。
そう、思ったんだ。
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はい。前回よりさらに変になっちゃったよーな気がします。
こんなのでも読んでコメントくだされば幸いです。
お題配布元:TV
2007/10/20 □お題□ Trackback() Comment(0)
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