忍者ブログ

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2025/02/12

クリプレあーんどあけおめ小説

少年陰陽師二次創作
  
※この話の昌浩と彰子は小学校低学年くらいの設定です。

    「冬」

 それは、とても寒い冬の朝の事。
 いつもより早く目が覚めたわたしは、二度寝をしようと思ったが、たまにはいいかと考え直し、洋服に着替えた。
 部屋を出ると、まだ朝も早いというのに、2人が、いや、2人と1匹が雪の中ではしゃいでいた。
 わたしが声をかける前に、あちらがてててっと寄ってきた。
「楓姉上、おはよう!」
「おはよう、楓おねえちゃん」
「おはよ。昌浩、彰子、もっくん。寒いのに朝から元気ね〜」
 昌浩の肩に乗っていたもっくんが、わたしの肩に飛び移り、ツッコミをかます。
「お前が歳の割に外に出なさすぎるんだよ」
「うるさいよ、もっくん」
 もっくんの鼻をちょいとつつく。
「楓おねえちゃん、いっしょに雪だるまつくろ!」
 そう言って、彰子がわたしのてを引っ張ってせがむ。
「ハイハイ。じゃ、上着とって来るから、お庭で待ってて」
 わたしは上着を着つつ、庭へ向かう。
 そこでは、昌浩と彰子が小さい雪玉を転がしていた。・・・素手で。
「ちょっ、2人とも!手袋しないと霜焼けになるって!」
 わたしが慌ててわたしより一回りもふた周りも小さい手に手袋をはめる。
「えへへ〜。忘れてた〜」
 手袋をはめると、さっそく続きをはじめる。
 20分くらい経つと、わたしより少し小さいくらいの雪玉と、それより一回り小さい雪玉ができた。
「これをのせるの〜」
「ふ〜ん・・・・ってわたしが!?無理無理っ!」
 わたしが慌てふためいていると、背後に六合が顕現した。
「あ、六合」
「これを乗せればいいのか」
「うん。お願い」
 六合は軽々と雪玉を持ち上げ、雪だるまを作った。
「やった〜」
「ふぅ」
 わたしはやっと終わった雪だるま作りに息をつく。
 タイミングを見計らったように、勾陣がおしるこを持ってきたので、縁側で食べる事にする。
 いつの間にかやってきたじい様も一緒だ。
 そう、これはいつもと同じ。楽しい一日の始まり。

   いつまでもこうしていたいと願うほど、心地いい日々。


*******************************************************************************
やっと書けた・・・。
読んで下さったみなさん、どうもありがとうございました
今年もよろしくお願いします!

拍手

PR

2008/01/13 ◇二次創作◇ Trackback() Comment(0)

誕生日プレゼント2

現代パラレル 「十五夜」

 ここは平安時代から続く、陰陽師の家、安倍家。今日は十五夜、つまりお月見だ。
「紅蓮、これってどこ?」
「それはあっちだ。」
「騰蛇、これはどこだ。」
「それはこっちだ。」
 などというやりとりが、さっきから十回ほど繰り返されていた。
 ちなみに、昌浩と玄武と太陰がいろいろ並べていて、騰蛇と勾陣は3人ができないことをやっていた。
 ピーンポーン。
 インターホンが鳴る。近くにいた昌浩がそれをとる。
「はい。・・・はい、入って。」
「彰子か。」
「うん。」
「騰蛇。」
「なんだ、勾。」
「すすきはどうした。」
「今、六合が買いにいっている。」
「そうか。」
「おじゃまします。」
 彰子が、タッパいっぱいのお団子を紅蓮と勾陣に差し出す。
「はい、お団子。張り切って作りすぎたかしら。」
「いや、人数が多いからこれくらいがちょうどいいだろう。ご苦労さん。」
「家ではこんなことしないから毎年楽しみなの。」
 勾陣が団子を受け取り、器に並べる。それを玄武が所定の位置に置く。
 そうこうしている間に、六合が帰ってきた。
「六合、ありがと。」
「いや。」
 昌浩がすすきを受け取り、所定の位置に置いた。準備完了だ。
 みんな思い思いの位置で月を見る。太陰は月を見ず、団子にかぶりついている。玄武はいつもの通り、横で太陰のお守りだ。
「昌浩、月がすごくきれい。」
「そうだね。最近、学校ではどう?」
「変わったこともないし、普段と同じよ。昌浩は?」
「同じ。最近は妖も出ないし。」
 こうして、雑談が続く。
 昌浩が、月を見つめて言った。
「この先も、ずっと一緒にお月見できるといいね。」
「ええ。」

  月は、変わらない。
  人は、変わる。
  でも、いつになっても変わらないものが、そこにある。



******************************************************************************
終わりです!
幸菜さん、こんなものでもお気に召されればお持ち帰りください!「紅葉」の方もどうぞ。
幸菜さん以外はお持ち帰り禁止です!

幸菜さん、これからもよろしくお願いします!!

拍手

2007/11/04 ◇二次創作◇ Trackback() Comment(0)

誕生日プレゼント

平安 「紅葉」

「ふわ〜。」
「大丈夫か〜?仕事中に寝ないようにしろよ。」
「うん。」
 昌浩の朝は早い。出仕しなければならないからだ。そのぶん、夜寝るのが早いかと言えばそうではない。夜警があるからだ。物忌みだと帰ってゆっくり眠れるのだが、普段はそうもいかない。だから、さっきみたいにあくびがでてしまうのだ。
 最近は、彰子が待っているし、大きな問題もないので早めに帰ってはいるが、やはり眠い。
「もっくんはいーよな。俺が仕事してる横で寝れるんだから・・・あ。」
 ひらっ。
 紅葉だ。その辺の木から落ちたのだろう。真っ赤だ。
「うわー。見てよもっくん。すごくきれいだよ。」
「おう。これだけきれいなのは珍しいな。」
「そうなんだ。」
「ああ。普通はもうちょっと色あせてたりするぞ。」
「ふ〜ん。」
 昌浩は、紅葉の茎を持ち、くるくると回している。
「・・・こに・・・」
「ん?何か言ったか?」
「う、ううん。早く行こ。遅刻しちゃうよ。」
「おう。」
 昌浩は物の怪に見えないように後ろを向くと、紅葉をそっとしまった。
 別に特別なことを考えていた訳じゃない。ただ、こんなにきれいなのだから、見せたら喜ぶかなと思っただけだ。
「・・・顔が真っ赤だぞ、孫や。」
 昌浩は、顔が赤いのも気にせず、くるりと振り返って叫んだ。
「孫って言うな!」


「お帰りなさい、昌浩。」
「ただいま、彰子。あのさ、・・・」
 昌浩は手を後ろに回す。
「何?昌浩。」
 彰子は、昌浩の手に気づかないようだ。
 昌浩は、意を決して後ろに回していた手を差し出した。
「こ、これ。」
 昌浩の手には、今朝拾った紅葉が置いてあった。彰子は、そっと紅葉を手にとる。
「すごくきれい。」
「今朝拾ったんだ。」
「もう、秋なのね。」
「うん、他にもさ・・・」
 2人は昌浩の部屋に向かった。

   彼女の名に含まれる季節。それは、
     少し哀愁を漂わせる、心地よい時間_____。


******************************************************************************
ちょっと書いてて恥ずかしかったです。
現代のもあるので、そちらも読んでください。
幸菜さん、Happy Birthday!

拍手

2007/11/04 ◇二次創作◇ Trackback() Comment(0)

カレンダー
 
01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28
 
 
カウンター
 
 
 
リンク
 
 
 
カテゴリー
 
 
 
フリーエリア
 
 
 
最新コメント
 
[02/03 orireeaspinue]
[04/13 流音]
[03/28 みゆ]
[03/25 みゆ]
[03/23 みゆ]
 
 
最新記事
 
(08/22)
(08/22)
(08/21)
(08/19)
(07/01)
 
 
最新トラックバック
 
 
 
ぷよぷよ
 
 
 
プロフィール
 
HN:
初夏
年齢:
31
性別:
非公開
誕生日:
1993/12/01
趣味:
創作活動
 
 
ブログ内検索
 
 
 
アーカイブ
 
 
 
最古記事
 
(09/01)
(09/02)
(09/08)
(09/13)
(09/15)
 
 
バーコード